必読  ビター ミルク 

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1: 日吉若
2026/01/05(月) 09:30:05



気長にのんびりマイペースに。


半完混合/透過/書き手は複数/交流可
日常・雑話・惚気・裏表現・くだらない話が主。

背後から728クンが覗いてます。

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77: 日吉若
2026/01/13(火) 01:14:42



新しい街に彼奴と越して来た。右も左も解らない環境に慣れていくのは少し時間がかかるが、何とか彼奴と此処で過ごして行けたら、と心機一転。

ペンを置こうか新しい一冊を譲って貰うのか少し悩んだけど、俺の言葉が好きだと言うから唯それだけで続ける事にした、…我ながら単純だと思う。
彼奴と話し合って二人でなら、とお世話になった環境に感謝しながら新しい光が差す街に辿り着いた。
この場所が、どんな世界なのか楽しみな部分と打ち解けられるか不安な気持ちを持ちながらまた少し雰囲気の違う場所に少しずつ慣れて行きたい。


街の人には迷惑をかける事がない様に二人でひっそり過ごすつもりでいるので、よろしくお願いします。

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76: 日吉若
2026/01/13(火) 01:12:47


前の日記帳から一枚ずつ新しいノートに貼り付けた。ハサミで切って、糊で貼る、こう言う手作業の方が俺は好きで地味だがやり甲斐はある。新しい事は俺には出来ない、アナログが俺には似合うと自負している。彼奴が寝息を立てている時や、部活の休憩時間に作り直していたんだ。

もうそろそろレギュラーの試験が始まると思うから、今月くらいは自由にしたいと思って唯無心でやっている。試験もあるんだが、今年はまぁ、…まぁ、……部長の試合見に行くとでも行っておこう。

あの人の試合が終わってしまったら俺は一体何を追いかけて行けば良いんだろう、何を支えにテニスを続けていくんだろう、他人からすりゃくだらない事を考えながら新しい日記帳に貼り付け直せば100枚近くあった古い日記も枚数が減って、表紙が傾いてしまう。代わりにと譲って貰った一冊に厚みが増して思い出と共に腕の中。

…御前がいつも言う推しとか言うのを部長の試合に例えてみたが、…どうだ。俺にはそんな物はないが、ウチの部長に例えたら中々面白いなぁと文房具を片付けながら寝息を立てる彼奴をチラ見した。
偶には御前も自分の学校の部長の試合でも見に行ったらどうだ、こう言ったら御前はどんな顔するんだろうな。

…ある意味追っかけてはいるんだが、…な。言葉は難しいと過去に書いた日記を見直しながら消しゴムを擦り付けて文字を書き直す。無駄な頁を消したり、言葉を書き足したり消したり。

毎日一冊ずつ増えて行く棚の日記帳に目移りするけど、個人的に大切な一冊だから簡単には捲れない。そうだよな、と呟きながら栞の差し込まれた一冊を手に取って読んだ。
俺とは違って綺麗に飾り付けられたノートだった、俺にはこんな手の込んだ真似は出来ないと感心しながら少し読んだ後に元の位置に戻しておいた。

俺の分厚い一冊は彼奴の隣に無理矢理押し込んで、周りと比べながら今日から此処が俺等の本棚だと満足して部屋を後にしたんだ。

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75: 日吉若
2026/01/13(火) 00:56:24


後輩にも色んなタイプの奴がいて。200人近くも部員がいたら中には変わってるっつーか、色んな奴がいる。自己主張強いとか、態度悪いとか、真面目なのもいるけど本当色々。
もちろん可愛いと思う事もあるし、腹立つ奴もいるし、…まぁ、色んな奴がいる。

鳳とロッカーが近いらしい後輩は少しふわっとしたヤツで、よくテニスやってられんな、くらいにはふわふわしてるんだが…性格は素直だと思う。俺も偶に話す時もある。でも会話に首を傾げる事があってどうしたら良いんだ、って悩むけど、悪い奴じゃない。

結局落ち着くのは「悪い奴ではない」そこなんだろうな。じゃあ悪い奴ってどんな相手だよ、と思うけど結局主観しかないし、基準はない。まぁ、挨拶して素直でいればテニス弱くても可愛がって貰えるのは多少あるかもな。

で、話が飛んだんだが、そのふわふわした悪い奴ではなさそうな後輩と鳳との会話が聞こえて来て笑いそうになった。

「今年もよろしくお願いします、の挨拶っていつまでしたらいいんですか?」
「確かに、恥ずかしいよね」
「先輩皆さんおっしゃっててー、会う人会う人されて、解らないです」
「有難いんだけどね」
「小学生の時はあんな挨拶してなくて、びっくりしました」
「俺も最初は驚いたなぁ」

早く答え教えてやれよ、鳳先生って心の中で思い切り笑いながら挨拶してロッカー室出て来た俺は鬼か?

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74: 日吉若
2026/01/13(火) 00:46:19


風呂から上がったら部屋に居なかった筈の彼奴が帰って来ていて、新しく携帯を買い替えたと液晶画面と睨み合いをしてた。
普段座ってるソファにも座らずに床に座り込んで胡座を描きながら自分で何でもやるんだと、俺には出来ない芸当で感心する。

濡れた髪をタオルで拭きながら背後から彼奴を見下ろしてみた。液晶画面に薄ら映る彼奴の表情は滅多にみないであろう緩み切った顔付きで、仔犬が新しい玩具を与えられたような、そんな感じだった。濡れた髪も程々に少し丸まった背中を眺めて、腹部に回した腕に力を入れて貼り付いたら肩先に顎を乗せる。

背後から覗き込んで彼奴の指先と画面を目で追って俺には苦手な分野だと口も出さずに、冷えた体を少し温めてやろうと貼り付いた儘だった。
俺の熱った体には彼奴の体温が心地良くて、広い背中に頬を埋めて瞼を閉じながら微かに聞こえる心音が安心する。鼻を擽る彼奴の香りも全部俺のモノだと思って俺まで口許が緩んでしまう。

「…出来たのか?」
「もうちょっと」

彼奴が満足するまで好きにさせてやろうと大人しく背中で待っていたんだ、この日はずっと携帯を握り締めてる彼奴が少し可愛いと思った。

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73: 日吉若
2026/01/13(火) 00:23:45


出会ったのは偶々、偶然で。
合宿所で相部屋の奴だったな、くらいの認識。

いつも一人でいて、自分の世界観だけで過ごしてる奴。周りの賑やかな環境に溶け込んでいても、流されずに自分の事を淡々とするイメージの、そんな奴。話したいと言われた時は予想外過ぎて、話す相手間違ってんじゃねぇか、と首を傾げながら肩を叩いてみた。

振り返る相手を至近で見たのはこれが初めてで、整った顔立ちと少し強気な目許、背丈も似たような体格で。目線は同じ高さにあったのを覚えている。相部屋の連中との会話だけを聞いていたら何かしら気怠そうにしていた印象があったが、話しかけた時は些か嬉しそうにしていたような気もする、気のせいだったかもしれないが。

少し話してみたら立場も考え方も似た境遇。思考が同じだと少し安心するのは何故なのか、俺には心地がいいと思えたからなのか。気が合いそうだ、と思いきや俺等は出会った当時からすれ違いが多くて、何が原因か解らなかったり解っていたとしてもどちらも意地を張り過ぎて収拾がつかない。
それに冷静に見える彼奴の方が血の気多いのと、…何だろうな、嫉妬の様な…俺には解らない感情。だからすれ違って気持ちを理解する事が出来ずにいた。彼奴も彼奴でどうしたらいいかを悩んで辛かったんだろうと思ったりもする。

暫く話して、この先どうしようかと考えた時に、彼奴から好意を伝えられて。今思うと言い方も雰囲気もスゲェ攻撃的で、…彼奴らしくていいんだが、甘い雰囲気なんてあったもんじゃなかった。まぁ、そう言う雰囲気なんてモノを俺は求めていないからいいんだけど、胸倉掴んで言うんじゃねぇかってくらいには強烈な愛の告白ってヤツだった。

あまり誰かとこう言う付き合いをした事がないから、何て返事をすれば良いのか解らない。解らないのと、……何だろう、色々気持ちが溢れて来て。
彼奴からの気持ちは嫌な理由も見つからず、だからと言って傍に居ていいのか俺で大丈夫なのかとか普段考える事のない感情が表れて伸ばされた手を握り返すのに少し時間がかかったけど、あの時肩を叩いた指先で今はしっかりと互いに指を絡めて過ごしている。

最近はすれ違う事もなくなって、毎日穏やかな日を過ごしてる。何がきっかけかお互いに解らない、けど最近は二人で過ごせる日には時間を共有して隣同士で眠ってる。
後はいつも感謝の気持ちだけ伝えて素直に頷く様には努力している、彼奴に言われた事を忘れずに俺なりに彼奴の為に。これから先も、許される限り傍に居たいと願っている。

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72: 日吉若
2026/01/13(火) 00:19:04


自分の部屋の荷物なのに、いつ買ったんだって物が出て来るのは何故なんだ。
買った当時は光り輝いていて大事にしまい込んでいたのに、今日見たら当時のような気持ちは薄れていて、どうしようかと立ち尽くす。

使えるものは使って、もう本当にどうしようもないものは捨てる、捨てるのは良いが、最近は何でも適当に捨てたり出来ないし、リサイクルショップに持って行ったりする。微々たるもんだが、小遣いになるから、読まなくなった本を出した。チリツモ精神で貯金箱に貯めて、欲しい本が見つかったら使おうかなと思う。

手に入れた当時に光り輝いていた物はやっぱり捨てれずにもう一度引き出しにしまい込んだ。それを見ると買った当時の事を思い出して懐かしい記憶が蘇る。気持ちは薄れてしまっても、思い出は残っていて、今の俺には宝に感じているから。

こんな事をしているから掃除が終わらなくて、もう今年も後数日で終わる。今年はアレだ…同級生とゲーセンに行き過ぎた、どうすんだ、野郎の部屋にぬいぐるみばかり…でも取れるとテンション上がって楽しいんだよな、はは。今年の大掃除は部屋にあるぬいぐるみ達の移籍先を探す事から始めないといけないかもしれない。

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71: 日吉若
2026/01/13(火) 00:16:28


後悔と言うか、少し残念と言うか。
まぁ、後悔だな。

確かに保管したはずの文字がいつの間にか消えていて。何処にしまい込んだのか何枚か頁を捲ってみたんだが、やはりなくて焦った。
まぁ、また書けば良いか、と楽観的にはなれずに少し落ち込んだ。唯の記憶を記した頁なら諦めもつくんだが、…相手の為に綴った言葉だと流石に俺でも落ち込んだりする。

綴った言葉はもう思い出せないし、同じ言葉は二度と浮かばない。またいつか、なんて言って自分を慰めようとはするんだが、…少し引きずった。

彼奴と言い合いになったりしなけりゃ、綴った文字を消したりする事はなくて今でもあの頁に残されていたのに感情に流されて思わず破り捨てた事を反省している。文字を別の場所に残していて、ほとぼりが冷めたらもう一度黙って記そうと考えていたんだが、何故か消えていて、もう後の祭り。

この後悔がなくなるにはどうすれば良いか。
忘れるっつーのは中々難しく、時間が解決してくれるのか、はたまた彼奴から慰められて落ち着くのか。また気持ちが浮かんだら記そうかと考えてはいる、何でも嬉しいとちらちら見て強請ってくる彼奴が想像出来るから。

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70: 日吉若
2026/01/13(火) 00:13:55


彼奴の言う通り、俺はあまり彼奴に対して興味…うーん、関心?いや、関心はあったんだが、…好意的なものを向けれなかった。

こう言う言い方をすると彼奴はまた怒ったり拗ねたりなんかするんだろうなぁと思いながらも、偶には素直な心情を吐き出してみたり。こう言う時だけ素直になってんなよ、と我ながら思う。


とりあえず話だけでも、と肩を叩いただけだった。相部屋だったけど合宿の時は余り会話もなかったから、まぁ、何か自分の身になれば良いか、くらいで始めたんだった。愛とか恋とか言う感情は俺に似合うモンでもなくて、少しだけ笑って話せたら、落ち着く様な相手が居たら良いか、の感覚で同級生の奴に話しかけたんだ。
だからお前からしたら、俺の発言だったり行動だったりに不満や不安があって、当初は俺にあんな言動だったのかもな。俺が悪いんだ、今となっては反省している。

胸倉掴まれる勢いで愛の告白を受けても、俺にはテニスしか要らないし、あの人の後ろを追い掛けるのが日常で、他の事なんてどうでも良かったんだ。
お前との会話は…楽しかったんだが、俺の日常を占める割合が段々と高くなって来たことが、逆に不安になって来てテニス以外の事に興味が傾くのも自分じゃないみたいで嫌だったんだ。

こんな心境が情け無くなって暴言吐きながら言ったらお前は普通に返して来たな、何となく言葉を覚えちゃいるが…。少し時間を置いてお前の言葉に頷いたのは、何だろうな…気の迷いか?ぶっ飛ばされそうだな、冗談だ。


少しずつお前を知って、お前が俺の事を理解して。
今笑っていられるのはお前のおかげなのは違いないだろうな。毎日声を聞ける事に感謝している、傍にいてくれる事に安心している。落ち着く相手が欲しいと肩を叩いた事を後悔した事は一度もない。

今互いに満たされるものがあるならそれでいい、と勝手に思っている。

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69: 日吉若
2026/01/13(火) 00:11:54


彼奴とは時間が許す限り傍にいる。
お互いにやる事をやって、手が空いたら何となく隣にいる。本を読んだり、宿題したり、テニス部の課題を終わらせて、自然と体が彼奴の隣に向いてしまう。

もう癖というか、日課と言うか、何だろうな。
とりあえず、隣にって感覚が染み付いている。

彼奴は酷くマイペースに見えていたのに今じゃ俺中心にしている気がする、自惚れか。
毎回同じ様な事を書いているが、布団で横になって二人で話す時が一番穏やかな時間を過ごしている。
最近は彼奴の趣味も覚えて二人で共有している事が多い、本棚に置いている趣味の雑誌を広げて彼奴に説明してやったら、嫌な顔もしないで頷いて聞いてくれる。

最近はすれ違う事がなくなった、何がきっかけか全く解らないが、二人でいつも笑っている気がする。
お互いに余裕が出来たのかとも思う。
すれ違う事は何がきっかけで起こるか解らないのもあるが、ずっと穏やかにゆっくりした時間を過ごしていけたらいいと思う。

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68: 日吉若
2026/01/13(火) 00:06:05


毎年この時期にある定期試験が終わった。
夏ぐらいから意識して、意識するのに未だあるっつってやらなくて、前日になり毎年後悔をするのに勉強せず、本番を迎えて肩を落とし、もう意味もないのに参考書を開いて試験を受ける。
電車の中で答え合わせをして、微妙な言葉使いで点数を貰えるのか否か考えたってもう結果は見えてるし。去年は何とか受かったんだが…今年はもう少し点数上がって欲しいけど、文言間違ってて、無理だな、と電車に揺られながら諦めて瞼を閉じたんだ。

後悔の念が生まれて項垂れて数日引きずるんだが、暫くの間忘れる。
で、忘れた頃に結果が来て、あわよくばボーダーより上だと良いな、なんて甘い考えで職員室に行く。

「ちゃんと勉強したら取れてました、今年」

何回同じ言い訳をするんだろう。毎年同じ事繰り返してて、ループでもしてんのか、俺。ループしてたら、…ちょっと興奮する話だな、奇妙な出来事だ、…バカな事言ったって仕方ない。


それよりも大事なレギュラーの試験が控えていて、それだけは絶対に落とせない。落としたら末代までの恥だと言い聞かせてる。…末代は俺だから別に良いんだが、いや、絶対に落とせない。
レギュラーに上がれたのは嬉しいんだが、もう絶対に試験を落としたらいけないってプレッシャーもあるし、大丈夫だと言われても一度危なかった事があるから、気が気じゃない。もう少し心に余裕がある部活にしたい。

まぁ、こんなに張り詰めてるのは俺だけかも知れないが、嫌な物は嫌で、面倒だ、とか口にする先輩もいるけど、俺はそんな風には考えられない。落ちたくないから今日から毎日数頁やろうかと思うけど、また12月からやる、なんて甘ったれるんだ、…マジでやろう。

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67: 日吉若
2026/01/13(火) 00:04:21


彼奴との時間はどんな時間も心底満たされてはいるが唯一嫌いな時がある。機嫌を悪くしてしまいそうなくらいにはずっと嫌な時間だった。でも口にするのは躊躇ってしまって、彼奴に嫌な思いをさせたくないだとか、色々すれ違いたくないから笑って頷いて理解のある良い恋人でいたいんだ。

つい最近何故か俺はずっと黙っていたのに嫌な時間を口にしてしまった。何だろうな、今なら言っても喧嘩にはならないか、と俺から離れて行く彼奴の背中に向かって初めて口にしたら、彼奴は笑って振り返って腕を伸ばして来る。

情け無いし、男が言う事か?と自分に問いかけながら伸ばされた腕に素直に落ち着いて理由をぽつりぽつりと口にした。…今この瞬間にそれが理由で別れを告げられたら受け入れるか、なんて冷静になりながらも、どう思われてるか不安で仕方なかったが、口にした言葉は取り消せないし、彼奴の反応を待つしかなかった。待ってる間はものの数分だったのに、俺には何時間にも感じられて腕の中で収まるのが嫌になって来て彼奴を突き飛ばして走って逃げようかと思った。

こんな俺の思考回路とは違って彼奴は優しく笑って可愛いと言う。俺に唯一似合わない形容詞を口にして宥めて来る。彼奴のその言葉はもう口癖の様なモノで抵抗する事も否定する事もないんだが、頷いて喜ぶ事もない。
唯何故かこの時は素直に受け入れて首筋に鼻先を埋めてゆっくり瞼を閉じてみた。彼奴の匂いがして、安心感で満たされながら言った言葉は間違いじゃなかったんだと彼奴の様子を見て理解した。

嫌いだと口にしたら困った顔をして俺に付き合うんじゃないかとか否定的な事ばかりが浮かんでしまうから、言いたい事はあまり言わずに黙ってしまう時がある。
それが結果すれ違いの原因になる事もあって、余計に言い出しにくかったり。
彼奴をもう少し信用してみたら良いんだろうか、言い方が悪いが。信用してないんじゃないんだ、俺が彼奴に対してもう少し寄り掛かって話してみたら良いんだろうな。

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66: 日吉若
2026/01/12(月) 23:59:17


暑いと毎日ぼやいてた8月を何とか乗り切って、暑さ対策も最近は落ち着いて来た。去年は夜練の後に頭痛したり怠かったりして、今年はない様に自分なりに対策したからか寝入りもよくて来年もしようかな、と今から考えていたりする。
お互いに部活の合間を見て連絡取り合って、彼奴の話を聞いたり俺の事を聞いて貰ったり最近は毎日穏やかな日を過ごしてる。彼奴の趣味の話を聞けるのは楽しい、携帯画面を覗きながら頷いて少し声色が高くなるのが解って楽しいんだな、って様子が解る。

この間は部屋で珍しくテレビを見る彼奴の隣に座って、眺めていたら彼奴の応援している人がいて。俺に向ける好意とは違う、憧れであったり尊敬であったりする感情が顔に出ていて見ていて楽しかった。
彼奴の好きな物を一緒に見れるのは嬉しい、何に興味があるのか解って良いから。

彼奴も同じ気持ちなんだと俺は勝手に思っていて、ペラペラと話し込んだら彼奴が怒り出して喧嘩になった事を思い出した、言葉に気をつけろと自分以外の相手に使うなと。当時の俺には彼奴の感情が理解が出来なくて説明しても平行線。何をそんなに?と相手を解ってやれないでいたら余裕のなかった感情を漸くと理解した。

そんな懐かしいすれ違いを思い出して笑えるのは今穏やかに過ごしているからかもしれない。彼奴はこれを読んだらまた謝ってくるんだろうな、と想像もつくし、腕を伸ばして擦り寄って来るのも予想がつく。

夏が終わって、体調も良く試合もしやすい毎日になって来たんだが、急に選手が体調不良。気が緩んだり季節の変わり目はやっぱり体調崩しやすいらしい。俺も変わり目は毎年風邪をひくんだが、今年は何とかまだ乗り切ってる。代わりに試合を請け負う事になり仕方がないしお互い様なんだが、やっぱり嫌な事もある。自分の与えられた試合数だけこなしたいけど、こればかりはどうしようもない。

夏物の制服もそろそろ衣替えの時期か…ロッカーに冬のズボンを入れたままにしていて母さんに持って帰って来いと叱られた。そうだよな、クリーニングに出さないと…汚い生活してる、ヤバいな。
まだ夏物で過ごせるうちに持って帰って洗って貰おう、プロに。

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65: 日吉若
2026/01/12(月) 23:54:44


部長に言われた、後輩を怒るなと。
一回も怒った記憶ないし、寧ろ関わってないのに何を怒るのか解らない。先輩達に怒る事ならあるんだがな。
俺ってそんなに怒りそうなキャラか?相手に言わずに黙って堪えてるけどな、絶対怒ったらいけないって言い聞かせて。
多分あの人はこれからの俺の立場見据えて言ってくれたんだろうな、と後から思い出す。


この間先輩達が学校の文句とか色々言うから話し込んでて、妙な事を言われた。

「日吉は俺等と文句の付け方が違う」
「どう言う意味ですか」
「俺等は面倒とか、ダルいとかそんなのばっかり」

解ってんなら我慢しろよ、と。黙って試合してろ、と思ったんだが、先が気になって聞いたんだ。

「で、どう言う意味ですか?」
「跡部が頭抱えそうな文句言う」
「何ですか、それ」
「お前は俺等と目線が違う、文句の核突いてる。跡部が突かれたら嫌なとこ」


思わず声出して笑ってしまった、…俺ってそんな変な事あの人に言ってんのか。自分の発言を振り返る様にしよう、次から。

…俺あの人に何言ってんだろ。

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64: 日吉若
2026/01/12(月) 23:49:04


年に一度の七夕。
今年は和暦も7年目で、滅多に経験しない様な日付だったり。そう言うの気にするんや、って笑ってたような気がする、関西人が。

毎年雨予報の特別な日も今年は晴れ予報になっていて、珍しいなぁってテレビを見てた。七夕伝説ってどう言う話だ、毎日毎日会っていて仕事もしないで遊んでいたから、親とか神様が怒って川作って離れ離れにしたって聞いた事があるけども。結局悲しんだ二人を見兼ねて年に一度なら、会っていいって許されたって話。

こう言う神話的な話には色々あるからはっきりしないけど、明確じゃないから色んな考察があって色々聞けて楽しいんだけどな。現実的に見られがちな俺だけど、こう言う話は好きで、詳しく聞きたくなる。普段の趣味とは違うが。

そういや、七夕って素麺食うのか?なんで。ウチは七夕だから素麺だってならないな。何食ったか覚えちゃいないが、今まで食った記憶はない。

あ、でもあれだ、天の川は見てみたい。大人になったら見に行けると良いな、と思ってる。あるんだよな、天の川って。天体に詳しい訳じゃないが。

二人にとったら特別で大切な日に地上にいる俺等は七夕にあやかって願いを叶えて貰おうとしているんだから、図々しいと言えばそうか。
天の川の二人に向けてこれこそ山の様な願いを渡されて全部目を通していたら二人の時間もなくなっちまう、気の毒と言うか、何と言うか。それでも何かを願ってしまうのは何でだろう。

大切な奴は一人傍にいるし、毎日笑って過ごしている。偶に荒波がやってくるけど、まぁ、何とか、何とか二人でやっている。願うなら、少し先の未来まで彼奴の隣で笑って過ごしていたい、図々しい俺の願いが二人に届いたなら、この先もずっと傍にいられるかもな。

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63: 日吉若
2026/01/12(月) 23:46:50


暑い日が続いていて、外に出るなと言われる時代に一人で引いている。けど、出ない訳にもいかないのがウチの学校で暑いとぼやきながら試合してる。

春先には家の近所を彷徨いていた猫も姿がなくて、多分日陰にいるんだろうな、と思う。越して来たカルガモの親子も川の水が湯に変わっていたりして、小さな雛鳥抱えて暑い中子育て大変だろうなぁと久々に覗いて見たら居なくなっていた。…ちょっとショックだ。

この親子もまだマシな日陰にいるんだろうと予想しつつ、でも涼しくなったとて、巣立ちを迎えるくらいになるだろうから、もうあの可愛い姿を見る事はないのかと思うと残念だ、また来年か。
俺の聞き間違いなのかどうか解らないが、雛鳥って歩きながら鳴いてんだな、猫は母親探す時くらいしか鳴いてない気がして、みんなそうかと思ってたら、ずっと鳴いてるから動物って皆違うんだなぁ、とこっそり覗いてた。…アレか、親鳥に居場所知らせてるのと同じか?…解らない。

今年の夏休みの自由研究の題材にしようか、動物の子供が鳴くタイミングについて。いい線行くんじゃないか、どうだろうか。


相変わらずのまとまりのない日記で。最近の頁を読み返したら、食い物か、動物か、…彼奴。
暑い暑いと言いながら、相変わらずベタベタ抱き付く彼奴を宥めて抱き返して。空調の効いた部屋じゃなかったら、どうなってるんだろ、離れろって言い合ってんのかな、想像出来て少し笑える。


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62: 日吉若
2026/01/12(月) 23:40:20


結果を聞いてホッとした。あまり自信はなかったけど、あわよくば受かってて欲しいと淡い期待をしながらこう言うのは忘れた頃にやって来る。忘れた訳じゃないけど手応えがイマイチだったから、結果を知りたいが知りたくない、そんな気分だった。一度落ちたから、取り返したいと思っててその試験だけ勉強して後は記念受験だなぁ、と思いながらやったんだが、何とか取り返す事が出来た。

3つ試験受けて後一つあるんだが、まだ結果は来てないらしいから、そっちはあわよくば受かってて欲しいな、と思う。レギュラーに関わって来るし少しホッとした。でもまぁ定期テストは絶対落とせないし、ゆっくり勉強しようとは思う。…本当に受かってんのか、もう一つの方、凄く気になるんだが…明日もう一度点数見直してみようか。

何とか落とした分の試験は取り返す事が出来たからキープしたい。また時期が来たら勉強しないといけないのが辛いところ。しかし今回は簡単だったのか、前に受けた時に合格者少なくて緩くしたのか…俺が受かるくらいだし。何人受かってた、とか教えて貰えないから感覚が解らない。

彼奴のいる時に合否聞いて、最初に伝えたかった。確か付き合いだした頃に受けた試験だったから。おめでとうと言われて少し照れ臭かったけど、良い結果を伝えられてよかったと思う。


いや、でも…本当に受かったのか?自信がないんだが、…うーん、…どうなんだろう。後で採点ミスって言われたら泣くかも知れない。


とりあえず、よくやった、俺って言っておこう。

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61: 日吉若
2026/01/12(月) 23:38:30


毎年この時期になると、かき氷が食べたくて。
この間部長にぼやいてみたら、丁度朝練終わりに時間が合って連れて行ってくれた。携帯で調べて行けそうなところ。こう言う時は彼奴がいたら直ぐに調べてくれて教えてくれるんだろうな、とか考えてみたり。

写真で見たらオシャレなカフェでやってるのかと思いきや、市民会館の中みたいな場所で驚いた。新しい建物で中は綺麗だったから思い切って入った、部長には新鮮だったかもな。
写真に載ってたかき氷を頼んだんだが野郎には目立ち過ぎる作りだった。…クマの顔の形してたから。
可愛いだろ?味も美味くて、部長のを少し分けて貰ったらコーヒーの味がして良かった。可愛いんだが、少し後悔もした。…言い方悪いんだが、…皿に首が乗ってる様に見えて食べるのが可哀想だった。

美味かったし、見た目は女が喜びそうなくらい可愛いんだが、…首に見えて…ちょっと後悔した。
やっぱり普通のかき氷にしたらよかったと思った。


次にかき氷食う時は味に重きを置こうと思う。

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60: 日吉若
2026/01/12(月) 23:34:37


もう夏が始まったらしく、暑くてバテそうだ。
梅雨は一体どこに行ったんだ、梅雨も好きではないけど、夏が始まったのは聞いてない。
トレーニングに出るのも嫌になって来たから、考えよう、夏は大嫌いなんだよ。許されるなら、坊主にしたい、……いや、ちょっと嫌だけど。

暑さ対策が年々綿密になって来て、去年無駄にした物は今年は買わずに、去年美味かった塩飴とか、タブレットは買ったりしてる。何故か急に梅が美味くて保健の先生と話してたら、夏バテに良いけど塩分強いから一日二個とかにしろとは言われた。まぁ、そうだよな、保存食だしな。今年は梅をメインに熱中症対策しようかとか安易な考えだな、我ながら。

服にスプレーしたり、素肌に触れたらマイナス何度とか言うのは俺には無駄、ちっとも涼しくない。パッケージと口コミにまんまと乗せられて。でも乗せられないと効果解んねぇし、こう言うのって。まぁ、年中外で試合してる俺にはちょっとやそっとじゃ涼しくならないっつー教訓。
一番良いのは…氷?になるスプレーがいいけどあれは二、三日でなくなる。でも結局アレがいいな、高いけどいい…何の営業してんだ、俺。


夏は嫌いだ、本当に。試合なんてしたくない、暑いから。部長がしてくれるって言っても夏は嫌だ、こっちから断りたい。
夏は嫌いだ、大嫌い。早く毎日が過ぎて欲しいってカレンダー見てる。…嫌いだけど、今年はいつもと違う夏が来ようとしてる。

今年は彼奴の誕生日がある。
お前の誕生日は夏だなぁとか、まだ半年あるな、とかまだまだ先の話だったのに、もう来月らしい。
何しようか、どうしようか。何も考えてない。
季節的な物は何だろうな、また考えよう。

夏は大嫌いなんだが、…彼奴の季節がやって来ると思えば、まぁ、…悪くはないのか。

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59: 日吉若
2026/01/12(月) 23:32:28


連休だからか、ウチの学校の試合を観に来る連中が多い。敵情視察と言うヤツか。…まぁ、9割があの人の所為なんだが。うるさくて仕方ねぇ。このクソ暑い中写真撮ったりずっと試合を観ていたり、他校の制服やら小学生くらいの子供が学校見学に来ていたりと理由は様々で。

…様々で、色んな奴が来てたりする。観客席にボールぶつけてやろうかと思う、写真が本当に嫌だ、映り込んでたら嫌だから言ってやりたいが…。流石にしていない。俺はあまり愛想がいい訳でもないから試合を観られても嬉しくもないし、声を掛けられても手を振られても九割方無視してる。誰に何を言われてもだ。この暑い中人を見る余裕はなくて、自分の試合に集中してた。

「大好きー。」

コートからベンチに下がった時に正面にいた人に言われた。俺に言ったのかと疑問だったけどそこには俺しかいなくて。初めてそんな言葉を言われて返す言葉もなくて、ベンチに座って振り返って見たらやっぱり俺だったらしくて、笑いそうになった。

「大好きー、お兄ちゃん。」
「分かるわー、俺も大好きあの兄ちゃん」

あまりに唐突で、一瞬何を言われたのか解らなかったが、小さな男の子がお母さんらしき人と試合を観に来ていたみたいだった。好きだといきなり言われるとおかしな事言うなって警戒するが、それが小さな子供だと解ると結んでいた口許が思わず緩んでしまってタオルで口許を抑えた。最近覚えた言葉なのか、何が好きなのか。試合が終わって、あの人と二人で歩きながら会話にしてみた。

「大好きって言われました。」
「抱き締めてやったか?」
「してませんよ。」
「抱き締めるのはあかん、抱っこならまぁ…」

9割あの人の所為なんだが、今日は少し癒される様な応援が聞こえて暑いのも耐えられた気がする。

ライバルがピチピチやった。微笑ましいから許したろ。

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58: 日吉若
2026/01/12(月) 23:16:58


この季節は試合をするのがちょっとだけ楽しい。

ウチもそうだが他所のコートに行っても、満開の桜が見れて嬉しい。移動の時も桜並木を歩いたり、変わった種類の桜が見れていい。唯長い間頑張って来た桜の木が切り倒されているのを見ると少し寂しい気もする。腐って来たり木の体調もあるだろうから、折れる前に片付けるのも仕方がないんだろうなぁ、と幹だけ残された桜の木を見て思う。

あまり写真を撮ったりする性格じゃなかったんだが、隣にいる奴の所為か気になる物を見つけると撮ってしまう。で、帰って来た彼奴に見せたくなる。最近も試合会場の桜撮って見せてた、……彼奴の癖が移ってきた。

近所に居る野良猫が、最近は日向に出て丸まってて昼寝してるらしくて見てたら癒される。日向が幸せなんだろうなぁって撫でてみたいが、嫌われた時のショックはデカそうだからしゃがんで眺めて終わる。冬の間は何処にいたのか、急に日向に現れるアイツらに聞いてみたい。

この時期を過ぎると暑くなって来て、もう外での試合はバテてくる。まだ制服の上着も朝夕は風が冷たくて着込んではいるが、末になって来ると昼間は邪魔だ。でも着ないと帰りが寒いし、と毎年悩んでる。段々暑くなるのに今から上着脱いでたら夏に耐えられないっつー変な耐性を付けようとギリギリまで着ていたり…何の試練を毎年やってんだと思う。結局5月くらいには暑くて上着脱いでるんだが、今年はどうだろうか。嫌な季節がやって来る。

また新しい一年が始まる、桜を見上げて通学して、暑くなって来たってぼやきながら真夏に堪える工夫をどうしようかと考えながら過ごす毎日。また熱中症対策のグッズ買い込んで試合するのか、…今年はスポドリの粉末買っておこうかな、水はあるし。
毎年夏の過ごし方を考える、どうやって乗り切るか。俺くらいかもしれないけど。

何も変わり映えのしない一年だったけど、今年からは隣に奴がいて。また違った景色が見えてくるのかと思ったら、少し楽しみな気もする。
久しぶりに書きに来たら纏まりのない文章になってしまった、もう少し上手く纏めよう、次は。仲良くしてます、喧嘩もするけど。…誰に報告してんだ、俺。

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