必読  ビター ミルク 

[chococityTOP]真夜中の兵隊 | ミルク
87: 日吉若
2026/01/26(月) 00:17:22


彼奴は俺が話した事をよく覚えている。

感心してしまう。言ったかなって俺の方が忘れている事がしょっちゅうで。二人で部屋で過ごしていて何かの弾みで思い出した、ピスタチオ。

「アイス食べれた筈」
「アイス?食べた事ある。…殻割って食ってたな」

食ったアイスか何かがピスタチオで美味かったとか、好きで食ったとか、偶には煎餅以外のモノも食うんだよってぼやいてみたり、何の味もしないのに必死になって殻割って食ってたな、ピスタチオ…と思い出した。何故かハマって食った記憶があるし、好きな方だと思う。

今殻割って食ってたらお前の相手なんて無理だぜって此処に書いたらピスタチオ全部取り上げられるか、彼奴が剥いてるのを横から摘んでくパターンだろうな。彼奴は俺が彼奴以外のモノに興味を持つと拗ねる、拗ねるっつーか、暴れる。暴れるも語弊があるが、さっきみたいに、殻剥いてるから今は相手無理ってなると恐らく俺が代わりに向くからお前が食って相手して、になりそう。それはそれで面白いから、良い気もするんだが。

言葉にしたからか、久々に食べたくなって、彼奴が風呂に入ってる間に袋から取り出して数粒程、食べるのを我慢して剥き続けた。貯めて食う戦略。
彼奴が風呂から上がっていつも通り隣に座り込んで、携帯触って何かを調べてるのか、とりあえず携帯を触るのが癖。その癖にも慣れて来た俺は真剣に殻を剥いて、其れを口にしたら隣で唇に弧を描く彼奴がいて、一つ、二つ程入れてやった。

「銀杏食べれる?」
「食べれる、焼いて塩付けたら美味い」
「茶碗蒸ししか食べた事ない」

何で、こんな会話になったのか、二人共謎。殻が堅いっつー共通点だけで、これだけ膨らむのか脱線してるのか。

「ピスタチオってさぁ…」
「日吉クン…!」

俺はなんで彼奴に品がない事を言ってしまったんだろう、勢いと…え、……ヤバい男。携帯触りながらピスタチオの殻が剥けるのを待つ恋人と、自分の為なのかもう恋人の為なのか解らなくなった労力を使う俺のよく解らない休日の過ごし方。街で貰った手紙の話をしたり、人の事話したり、…まぁ、日中やら、昨日寝る前やら、…色々したんですけどね、色々と。

[編集][削除]

投稿パス

名前

sage*bottom

日記本文
独自タグ(タップで表示)


文字色


編集パスワード

削除パスワード


プレビュー