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[chococityTOP]真夜中の兵隊 | ミルク
42: 日吉若
2026/01/08(木) 19:29:32


彼奴は俺の好きな物をよく覚えてる。
日記に書いた話でもそうだし、部屋で話してる時やお互いに自分の時間を過ごしてる何気ない時間で使ってる持ち物とか、食べてる物とか知らず知らずのうちに見てるみたいで、覚えてる。

この間もそうだ、俺が余りにも野良猫の事を日記に書き過ぎたからか、彼奴は何を思ったのか土産にと猫の刺繍が施されたキーホルダーを買って来てくれた。よく覚えてんな、と感心する。

彼奴から貰う物は直ぐに食べたり、暫くしたら使おうと置いていたりする。あまり派手なのは俺には不釣り合いで、どうかと思ってて悩ましい。少し大きくて目立つ、彼奴の好きなマーキングなんだろうと思う、目立つ物を傍に置かせて誰から貰ったのかを理解させる術。後は落とした時が嫌で、こう言う類のものは鞄に付けるのが少し困ったりする。

彼奴からしたらどうなんだろうか。せっかく買って来たんだから付けろ、と言うのか、お前の好きにしろ、と言うのか。本人に確かめるのも一つなんだが、彼奴は俺がどうするのかを待っているんだと思う。

しまうならそれで、着けるならそうしろ、無くしたならまた新しい思い出を、だと思う。無くしたら落ち込むだろう俺の髪を撫でながら、また買って来るからと口にする彼奴が浮かんで仕方ない。
俺はもし無くしたら彼奴に言い出せるだろうか、…逆に彼奴が落ち込んだらどうしようかと考えて口に出来そうにもないと想像してみたが、恐らく俺が落ち込んでると思って宥めるんだろうな、と落とした時のイメージは浮かんでる。

結局テニス鞄に着けることにした。それが一番目立って、彼奴が満足する方法なんだと思う。

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