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[chococityTOP]真夜中の兵隊 | ミルク
85: 日吉若
2026/01/24(土) 09:11:52


朝練終わりに部屋に帰ったら、未だ彼奴は寝息を立てていて。俺の代わりにと腕に抱いているシャツを奪い取りたいが、もう少しだけ、様子を見てみようと思った。

どれくらいの時間を掛ければ彼奴は目を覚ますのか。大概の時間は何となく解って来たから彼奴が起き上がる迄に着替えたり、片付けたり、家の事をして時間を潰す。逆に彼奴は俺がいない間に色々こなしていて、俺とは違う事を沢山してくれるから感謝しているし、尊敬もしている、俺には出来ない事もあるから。

帰宅してから1時間と、少し。寝室を覗いてみたら漸くと起き上がる、ウチの天才サマ。眠そうに瞼を擦って俺の名前を呼んでくる、何処にいるのか、と探して来る。親探してる雛鳥みたいで笑いたくなる。

ベッドに座り込む彼奴に話し掛けたら伸びて来る腕に応えて抱き締めてやる。広い背中を叩いてやるんだ、心音に合わせて緩々と、彼奴の目が覚めるまで。代わりに抱いていたシャツはこの時に回収するんだが。

俺が先に起きて彼奴を迎えるのは、休日でしか出来ない戯れだと思う。丁度朝練帰りの俺と休みの彼奴が重ならないと出来ない事で、多分貴重だったりするんだろうな。


そんな貴重な朝一番に彼奴の温もりを存分に楽しめるのは嬉しいけど、バチが当たりそうで贅沢な時間は少しで良いかも知れない。……月に数回、欲しい。

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